人気のSNS「Clubhouse」がラジオに与える影響。ラジオの危機が来る?

このところ急激に人気の出てきたSNSのClubhouseだが、日本のラジオにとって危機となるのか考えてみたい。

ラジオにとって本格的な黒船来襲?

日本のラジオにとって黒船的な存在は今まであっただろうか?

テレビにはYouTube、ネットフリックス、DAZN、アマゾンプライムビデオなど既存のテレビ放送から視聴者を奪うようなコンテンツが次々と海外から入ってきている。
そしてそれらは確実にテレビの衰退に拍車をかけるかのように、子供からお年寄りまで浸透してきた。

ラジオにもポッドキャストやインターネットラジオは10年以上前から入ってきてはいたが、言語の問題もあって来襲とまではいかなかったと思われる。
むしろ海外から技術的なことを取り入れ国内のラジオ局もネットに進出(radikoやサイマルラジオなど)

ポッドキャストでもラジオ局は本放送の番組をそのまま配信することはないが、ミニ番組的なものを配信している。
どちらかというと共存してうまく利用しているといった感じだ。

Clubhouseは芸能人自らの発信で爆発的人気に

Clubhouseが今まで音声メディアと違う部分は、有名人や芸能人の参加によって爆発的に人気がでてきこと。
もちろんラジオも芸能人が出演するメディアではあるが、決定的に違うのは芸能人本人が手軽にライブ配信ができ、芸能人同士の繋がりによってトークルーム(番組)が作られ、それをファンや興味ある人が聴くという独自のシステム。

特殊な機材も必要とせず、スマートフォン1つあれば簡単にラジオの生放送のようなことができてしまい、芸能人から一般の人まであらゆるルーム(生番組)が存在する。
しかもゲストとして繋がりのある芸能人がルームに入ってきたら、急遽トークに参加させることができるなど、今までのラジオには無い(できない)機能もある。
そういう機能によって、番組中に何が起こるかわからないワクワクもあるのだろう。

スポーツニッポンにClubhouseについて次のような記事があった。

 お笑いタレントの明石家さんま(65)が6日、自身がパーソナリティを務めるMBS「ヤングタウン土曜日」(土曜後10・00)に出演。流行中の音声SNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」について言及した。
クラブハウスは音声だけでコミュニケーションを取ることから「音声版ツイッター」との呼び声も。芸能人らも続々と参加を表明している。

「ラジオは要注意やな、あれ。ほぼラジオやねんな。あれが流行ってスポンサーがつき始めたら、ラジオのすごいライバルになる」と危機感を募らせ、「ラジオは戦っていかないといけない状況に。せっかくラジオ頑張ってきたのにな。これは死活問題なんですよ」と続けた。
スポーツニッポンより引用

ラジオ好きとして知られる明石家さんまさんも危機感を募らせている。

ここまで危機感を募らせるものが今までラジオにはあっただろうか?
ラジオは戦後、音声メディアの頂点として不動の位置とブランドを確立し続いてきたメディアだ。

音声コンテンツの楽しみ方はもう出尽くしてきたような感じがしていたが、IT技術の発展と通信速度の向上によってClubhouseが新たな魅力と楽しみを提供するようになった。
ラジオにとっての黒船来襲。今後どうなるかは未知数だが、マネタイズができるようになればラジオにとって脅威となることは間違いないだろう。


関連記事:ラジオと人気のSNS「Clubhouse」は何が違うのか?