海外のラジオを聴いただけで殺される?

Yahooニュースから衝撃のニュースが飛び込んできた。
北朝鮮の漁師が漁に出るたびに海外のラジオを聴いていたのがバレて処刑されてしまったというもの。

「禁断の音楽」聴きまくった北朝鮮男性を公開処刑
50代の男性、チェさんは、この水産事業所に所属する船長で、50隻もの漁船を所有する「船主」と呼ばれるトンジュ(金主、新興富裕層)だった。日本式に言い換えれば「網元」と言ったところだろう。30代から船長を務めていた彼は、漁に出るたびに、若い乗組員と共にRFAの番組を愛聴していた。

現地の別の住民によると、チェさんは兵役で軍にいるときからRFAを愛聴していた。軍で働いている間にRFAにハマる人は多いようで、今年6月には平壌の人民武力省庁舎で勤務する通信中隊の女性分隊長が、RFAを聞いていたことが発覚し、逮捕されている。
現地住民によると、他の漁師をバカにするなど傲慢な態度で評判が悪く、恨みを抱いた何者かに密告され、咸鏡北道保衛局に逮捕されてしまった。

取り調べでチェさんは、海外ニュースと「耳に心地よい音楽」に魅了され、RFAを聞き続けたを自白した。保衛局は、この件を「反党行為で、体制転覆を試みたもの」と見なし、教養(懲役刑)で済ませるレベルを超えていると判断。今年10月に市内の外貨稼ぎ水産事業所の船長、責任者ら100人を集めた上で、彼を公開銃殺した。
Yahooニュースより抜粋

画像はイメージです。
電波に国境は無い

電波に国境と言うものは無い。九州の北部に行けば韓国のテレビやラジオが受信できるというのは有名な話で、九州以外の地域でも夜間になればAM放送や短波放送ではアジア各地からの放送が受信できる。

この北朝鮮の漁師も国の監視下から逃れられる洋上に出て外国のラジオを聴いていたようだ。
北朝鮮国内では統制された情報と画一的な音楽しか聴くことができない監視国家で、海外から流れてくる陽気な音楽と情報に魅了されてしまうのは仕方ないのかもしれない。
国家の事情とはいえ、公開処刑までして情報を統制するのは21世紀の今の時代では考えられないことである。

外国向けに放送されている北朝鮮の乱数放送

それとは反対に北朝鮮は国外の諜報員、工作員に対して情報を発信するため乱数放送を行っていると言われている。
乱数放送とは

乱数放送(らんすうほうそう、暗号放送、英語: Numbers Station)とは、諜報活動に類するとみられる、もっぱら非公式なラジオ放送で、数字(番号)などを用いた暗号を、人の声、あるいはそれを代替した機械でアナウンスすることによって、特定の相手に対してのみ情報を伝達しようとする様態が認められる番組または放送局の呼称である。暗号として、何らかの乱数表の類を利用した方式(後述)が使われている(とみなせる)ことが多いことから、その名がある。
Wikipadiaより

筆者が小中学生の頃は深夜になるとAMラジオからハングルの乱数放送がよく受信できたものだ。当時は日本をはじめアジア各地に散らばる工作員へ情報を発信していたと言われていた。
YouTubeに当時受信できた乱数放送があったので転載しておこう。

このように電波に国境は無く、情報の伝達、情報の収集に最適なラジオは様々な形で利用されている。
日本も北朝鮮に拉致された拉致被害者向けに短波放送を使って情報を発信しているが、ニュースのように外国のラジオを聴いただけで処刑ともなると、北朝鮮国内で外国のラジオ聞くことは難しいのかもしれない。
≪関連記事:北朝鮮向けの短波放送「ふるさとの風」で誤放送の謎

ともあれ、このニュースには本当に驚いた。