スイスは2023年までにFMラジオ放送を廃止

スイスでは2年後の2023年までにアナログのFMラジオ放送が廃止されることが決まった。

swissinfo.chによると

スイス連邦通信省通信局(OFCOM)は昨年末、超短波放送(VHF-FM)からデジタルラジオ(DAB+)への移行を当初予定の24年末から前倒しすると発表した。
同局によると、2020年のデジタルラジオ放送の視聴時間割合は71%と、5年前に比べ22ポイント増えた。
受信ツール別では、より高音質・広域で視聴できるDAB+の視聴時間割合が39%で、国内で最もよく利用されている。インターネット・ケーブルTVは32%、FM放送は29%だった。
リスナーの大半はデジタル・アナログ放送の両方を状況に応じて使い分けている。ただ、アナログのFMラジオしか聴かないという人はスイス人口の13%にとどまった。
スイス政府は17年にFMラジオの終了に向けた法的枠組みを整えた。同年にはノルウェーが世界で初めてFM全国放送を終了している。

日本ではAMラジオ局がノイズなどの難聴対策として、アナログのFM波で補完放送(ワイドFM)が始まったばかりだが、諸外国ではアナログのFM放送は廃止の傾向にある。
もちろんこれはデジタルラジオが普及しているというのもある。既に高音質のデジタルの電波が飛んでいて、アナログはデジタルの受信状況が悪い場合などに聴いているようだ。

諸外国に遅れをとる日本のラジオ

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欧米のラジオをインターネットで聴いているとアメリカの局は「HDレディオ」という言葉が頻繁に聴こえる。これはデジタルラジオのことで、北米のラジオ局のほとんどがHDラジオに対応している。
アメリカで販売されている車のカーラジオにももちろんHDラジオが受信できるようになっていて、高音質な音楽を車内で楽しむことができる。
また北米だけではなく、東南アジアや中国でもデジタルラジオが徐々に普及をし始めている。

未だにアナログの電波しか発射していない日本のラジオは、残念ながら諸外国に比べて10年以上遅れを取っているといって良いだろう。業界で仕事をしている筆者としてもとても心配だ。
ガラケーのようになってしまうのか?業界全体で真剣に考えなければラジオの未来はなくなってしまう寸前にまで来ている。
テレビの地上波デジタルのように国策でやらなければいけないだろう。