DJ・パーソナリティの世代交代は進むのか?

久々に面白い記事(良記事)を見つけたのでご紹介。

「1局2波」 広告外収入も高い比率、ラジオ淘汰の時代のFM802の挑戦
お薦めの曲を繰り返し流す「ヘビーローテーション」を日本に定着させ、関西では若者から圧倒的な支持を得るFM802(大阪市北区)が、外国語放送のFM COCOLO(ココロ)の事業を譲り受けてから8年がたった。ラジオ局による「1局2波」体制は国内初で、802は若者向けの番組編成に特化、ココロは40歳代以上にすみ分けて、リスナーを増やすことに成功している。広告収入の減少などからラジオ局の淘汰(とうた)も見込まれる今、その運営の秘訣を探った。
引用:産経新聞

大阪の人気ラジオ局FM802がFM COCOLOの運営をどのようにやってきて成功したかを説明してある記事だ。
FM802は若年層(若者)を意識した選曲や番組編成そしてFM COCOLOは40代以上にターゲットを絞った編成をして住み分けをしている。またDJもFM802で活躍しベテランとなればFM COCOLOに移籍し若手のDJに譲るという。
本文中にも書かれているように、1局2波(1つの会社が2つのラジオ局を経営)だからこそできるのかもしれないが、いろいろと参考になる部分も多いのではないだろうか?
ラジオとテレビが兼営している放送局(TBSテレビとTBSラジオのような)ところであれば、アナウンサーは若いころはテレビで、ベテランになればラジオでというのがあるかもしれない。

ベテランパーソナリティをどう起用するか

関東で言うと80年代後半に独立系のFMラジオ局が次々に開局し、ラジオの黄金時代があった。
その当時はラジオパーソナリティ不足ということもあって、FMには無名な若手の声優やナレーターが次々と採用されとても新鮮で面白いものだった。

あれから30年、当時20代だったパーソナリティも今は50代のベテラン。コアなリスナー(ファン)も多く安定した番組を今でも放送しているが、当時と違ってラジオ局自体に新鮮さは無い。
ラジオ業界全体が売り上げの減少などで衰退している昨今、新たに無名のパーソナリティを起用するより安定したベテランを起用したほうが、局も制作者もリスナーも安心なのである。

だが、それでよいのだろうか?

記事にもあった大阪で絶大なる人気を誇ったベテランDJだったヒロ寺平さんはFM802→FM COCOLOに移籍し2019年に引退をされた。
筆者が思うに、今後のラジオ業界のあり方に危惧し、若手に活躍の場を譲って自分は身を引いたのではないだろうか?
あのFM局の開局ラッシュがあった当時は、新たなDJが続々と登場しては消えていった時期でもあった。局は新人DJを発掘し育てていく環境があった。ラジオから火がついてテレビに進出する人もいた。もちろん制作者側も若手のディレクターが活躍し斬新な番組を作っていた。

昨今のYoutuber(ユーチューバー)のような無名の人が人気者になっていく環境が当時のラジオにはあったような気がする。

局の現場を離れ1リスナーとなった筆者としては、ベテランパーソナリティの番組は聴いていて安心するが、そのような番組ばかりになっているのも気になる。
今後の業界のためにも無名の若手DJが活躍するような番組、局がDJを育てる環境が再び戻ってきて欲しいと願う。